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易経第 13 卦

同人

天火同人 · 開かれた場で志を同じくする

同人は、人と人が開かれた場で志を同じくする卦です。内輪の仲良しではなく、違いを残しながら、共に立てる中心を明らかにします。

本卦 · 卦辞 · 象伝 · 六爻 · 読卦

第13卦 同人の物語図。敵味方が同じ席に座る。 敵味方が同じ席に座る

読卦への応用

第13卦 同人が示すこと

同人は、人と人が開かれた場で志を同じくする卦です。内輪の仲良しではなく、違いを残しながら、共に立てる中心を明らかにします。 同人は、閉じた仲間内から出て、より広い共同へ向かう卦です。誰でも混ぜればよいのではなく、何を共にし、何を区別するかを明らかにします。透明な目的があれば、大きな越境も可能です。

  • 第13卦 同人は、日々の選択とふるまいに戻しながら、「開かれた場で志を同じくする」というテーマを読む卦です。
  • 卦辞、象伝、上下の八卦を合わせて見て、場全体の形を先に受けとめます。
  • 変爻がある時は、本卦から之卦へ急がず、動いている爻の声を中心に読みます。

この卦が現れる時

  1. 場の形を静かに見直す時です。 同人は、人と人が開かれた場で志を同じくする卦です。内輪の仲良しではなく、違いを残しながら、共に立てる中心を明らかにします。
  2. すぐ結論にせず、応じ方を整えます。 同人は、何が起きるかを決めつけるためではなく、いまの態度、間合い、次の一手を澄ませるために現れます。
  3. 変爻がある時は重みがそこに集まります。 6 または 9 の爻は、すでに動き始めている場所です。本卦を読んだうえで、その爻を確かめ、最後に之卦を変化の向きとして添えます。

この卦をどう活かすか

人との関わり

同人は、相手を動かす読みではなく、関係の中で自分がどの姿勢を保つかを照らします。近づく、待つ、支える、境を置くなど、卦の調子に合う距離を選びます。

仕事と決定

まず本卦の形から、急ぐべき所と整えるべき所を分けます。変爻があるなら、そこを実務上の焦点とし、之卦は確定した結果ではなく次に開く気配として扱います。

内面の稽古

同人は、外の出来事だけでなく、心の癖、待ち方、言葉の選び方を映します。読卦を一つの小さな実践へ戻すことで、卦は日常の稽古になります。

文脈とつまずきやすい所

  • 第13卦 同人を、必ずこうなるという告げごととして扱わないこと。卦は場の形と応じ方を示します。
  • 変爻を飛ばして之卦だけで結論にしないこと。動いている爻が、読卦のもっとも具体的な手がかりです。
  • 都合のよい一文だけを抜き出さず、卦辞、象伝、六爻、上下の八卦を同じ場の中で読み合わせること。

第 13 卦を文脈の中で読む

第 13 卦 よくある確認

第13卦 同人は何を意味しますか。

「開かれた場で志を同じくする」を手がかりに、いまの場の形とふるまいの調子を読みます。同人は結論を急がせる卦ではなく、まず本卦の働きを落ち着いて見るための入口です。

同人に変爻がある時はどう読みますか。

本卦を先に読み、次に変爻の本文を確かめます。複数の変爻がある場合も、急いで一つにまとめず、どの位置で何が動いているかを見てから之卦を添えます。

同人の之卦は未来を表しますか。

之卦は決まった未来ではありません。変爻が動いた時に開く方向や、場の移り方を示す補助の卦として読みます。

本文

卦辞と象伝

卦辞

卦辞:同人、野に于いてす。亨。大川を渉るに利ろし。君子の貞に利ろし。

読み:広い野で人と同じくすれば通ります。大きな川を渡るにも利があります。ただし君子の正しさが、共同の中心でなければなりません。

象伝

象伝:天と火と同じくす、同人。君子以て族を類し物を弁ず。

読み:天と火が同じ方向を明らかにします。君子はこれを見て、族を類別し、物を弁え、違いを消さずに共同の秩序を作ります。

読卦の要点

卦の働き

同人は、閉じた仲間内から出て、より広い共同へ向かう卦です。誰でも混ぜればよいのではなく、何を共にし、何を区別するかを明らかにします。透明な目的があれば、大きな越境も可能です。

上下の八卦

下卦は離、上卦は乾です。内には火の明るさ、外には天の広さがあります。明らかな志が、広い場へ開かれます。

上卦:乾(天) 健やかな創始
下卦:離(火) 明らかに照らすこと

物語図

物語では、街道の宿が各地から来る旅人を一つの食卓に迎えます。宿の女主人は隔ての巻物を火に入れ、違う者たちが食事を通じて一つの場に入ります。

第1図 街道に開かれた宿
第2図 一つの食卓を囲む旅人
第3図 隔ての巻物
第4図 炉へ入れられる巻物
第5図 敵味方が同じ席に座る
第6図 違いを残して空く長い卓

この物語図が合う理由

同人の物語図は、秘密の輪ではなく、開いた扉と長い食卓を描きます。共同は同じ服を着ることではなく、分かつものを脇に置ける場を作ることです。

六爻

爻は下から上へ読みます。変爻がある読卦では、その本文を本卦の中で読み、必要に応じて之卦との関係を見ます。

初九 陽爻

爻辞:同人、門に于いてす。咎なし。

読み:門のところで人と同じくします。まだ開かれた入口なので、咎はありません。

六二 陰爻

爻辞:同人、宗に于いてす。吝。

読み:一族や内輪だけで同じくします。狭く閉じるので、惜しむべきことがあります。

九三 陽爻

爻辞:戎を莽に伏せ、その高陵に升る。三歳興らず。

読み:草むらに武具を伏せ、高い丘に登って相手をうかがいます。疑いが強く、長く動けません。

九四 陽爻

爻辞:その墉に乗る。攻むるに克わず。吉。

読み:城壁に登りますが、攻めることはできません。攻めないと知るところに吉があります。

九五 陽爻

爻辞:同人、先には号咷して後には笑う。大師克く相遇う。

読み:初めは泣き叫ぶほど隔たりがありますが、後には笑えます。大きな困難を越えて、ついに会えます。

上九 陽爻

爻辞:同人、郊に于いてす。悔なし。

読み:郊外で人と同じくします。深い親密ではなくても、開いた距離があり、悔いはありません。