六十四卦一覧
49
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易経第 49 卦

沢火革 · 時を見て改め信を得る

革は、沢の中に火がある卦です。水と火が同じところにあり、古い形は内側から変わり始めます。改めるには勢いだけでなく、時を見て、誠を得てから動く慎みが必要です。

本卦 · 卦辞 · 象伝 · 六爻 · 読卦

第49卦 革の物語図。黄牛の革で固める結び目。 黄牛の革で固める結び目

読卦への応用

第49卦 革が示すこと

革は、沢の中に火がある卦です。水と火が同じところにあり、古い形は内側から変わり始めます。改めるには勢いだけでなく、時を見て、誠を得てから動く慎みが必要です。 革は、改革、入れ替え、古い皮を脱ぐことを読む卦です。黄牛の革で固める初め、日が満ちて改める時、三度言葉が就く時、虎や豹のように文様を変える時があります。読卦では、何を改めるかだけでなく、いつ、誰の信を得て改めるかを見ます。

  • 第49卦 革は、日々の選択とふるまいに戻しながら、「時を見て改め信を得る」というテーマを読む卦です。
  • 卦辞、象伝、上下の八卦を合わせて見て、場全体の形を先に受けとめます。
  • 変爻がある時は、本卦から之卦へ急がず、動いている爻の声を中心に読みます。

この卦が現れる時

  1. 場の形を静かに見直す時です。 革は、沢の中に火がある卦です。水と火が同じところにあり、古い形は内側から変わり始めます。改めるには勢いだけでなく、時を見て、誠を得てから動く慎みが必要です。
  2. すぐ結論にせず、応じ方を整えます。 革は、何が起きるかを決めつけるためではなく、いまの態度、間合い、次の一手を澄ませるために現れます。
  3. 変爻がある時は重みがそこに集まります。 6 または 9 の爻は、すでに動き始めている場所です。本卦を読んだうえで、その爻を確かめ、最後に之卦を変化の向きとして添えます。

この卦をどう活かすか

人との関わり

革は、相手を動かす読みではなく、関係の中で自分がどの姿勢を保つかを照らします。近づく、待つ、支える、境を置くなど、卦の調子に合う距離を選びます。

仕事と決定

まず本卦の形から、急ぐべき所と整えるべき所を分けます。変爻があるなら、そこを実務上の焦点とし、之卦は確定した結果ではなく次に開く気配として扱います。

内面の稽古

革は、外の出来事だけでなく、心の癖、待ち方、言葉の選び方を映します。読卦を一つの小さな実践へ戻すことで、卦は日常の稽古になります。

文脈とつまずきやすい所

  • 第49卦 革を、必ずこうなるという告げごととして扱わないこと。卦は場の形と応じ方を示します。
  • 変爻を飛ばして之卦だけで結論にしないこと。動いている爻が、読卦のもっとも具体的な手がかりです。
  • 都合のよい一文だけを抜き出さず、卦辞、象伝、六爻、上下の八卦を同じ場の中で読み合わせること。

第 49 卦を文脈の中で読む

第 49 卦 よくある確認

第49卦 革は何を意味しますか。

「時を見て改め信を得る」を手がかりに、いまの場の形とふるまいの調子を読みます。革は結論を急がせる卦ではなく、まず本卦の働きを落ち着いて見るための入口です。

革に変爻がある時はどう読みますか。

本卦を先に読み、次に変爻の本文を確かめます。複数の変爻がある場合も、急いで一つにまとめず、どの位置で何が動いているかを見てから之卦を添えます。

革の之卦は未来を表しますか。

之卦は決まった未来ではありません。変爻が動いた時に開く方向や、場の移り方を示す補助の卦として読みます。

本文

卦辞と象伝

卦辞

卦辞:革。已日に乃ち孚あり。元いに亨り、貞に利ろし。悔亡ぶ。

読み:革は、日が満ちてから誠が得られます。大いに通り、正しさに利があります。悔いは亡びます。改める時には、信じられる時機を待ちます。

象伝

象伝:沢中に火あり、革。君子以て暦を治め時を明らかにす。

読み:沢の中に火があります。君子はこれを見て、暦を整え、時を明らかにします。変えるべき時を誤らないことが、革の中心です。

読卦の要点

卦の働き

革は、改革、入れ替え、古い皮を脱ぐことを読む卦です。黄牛の革で固める初め、日が満ちて改める時、三度言葉が就く時、虎や豹のように文様を変える時があります。読卦では、何を改めるかだけでなく、いつ、誰の信を得て改めるかを見ます。

上下の八卦

下卦は離、上卦は兌です。内には火の明るさ、外には沢の開きがあります。明るい火が沢の内にあり、相反する力が新しい形を生みます。

上卦:兌(沢) 開き、親しむこと
下卦:離(火) 明らかに照らすこと

物語図

物語では、古い暦を前にして、人々が季節のずれを確かめます。使者は三度言葉を尽くし、虎と豹の皮の文様のように、時が来た変化を明らかにします。

第1図 沢の中に燃える火
第2図 改められる古い暦
第3図 黄牛の革で固める結び目
第4図 三度告げられる改革の言葉
第5図 虎の文様が鮮やかに変わる
第6図 豹の文様をまとい直す人々

この物語図が合う理由

革の物語図は、暦、黄牛の革、三度の言葉、虎変と豹変を通して、変化が衝動ではなく時と信に支えられることを描きます。

六爻

爻は下から上へ読みます。変爻がある読卦では、その本文を本卦の中で読み、必要に応じて之卦との関係を見ます。

初九 陽爻

爻辞:鞏むるに黄牛の革を用う。

読み:黄牛の革で固く締めます。まだ大きく動かず、変化の土台を慎重に固めます。

六二 陰爻

爻辞:已日に乃ちこれを革む。征けば吉、咎なし。

読み:日が満ちてから改めます。進めば吉で、咎はありません。時機を得た変化です。

九三 陽爻

爻辞:征けば凶。貞なれども厲うし。革言三たび就く。孚あり。

読み:進めば凶です。正しくても危うさがあります。革の言葉が三度まとまれば、誠があります。

九四 陽爻

爻辞:悔亡ぶ。孚ありて命を改む。吉。

読み:悔いは亡びます。誠があり、命を改めます。吉です。変える理由が明らかになっています。

九五 陽爻

爻辞:大人虎変す。未だ占わずして孚あり。

読み:大人は虎のように変わります。まだ占わなくても誠があります。変化の文様がはっきり見えます。

上六 陰爻

爻辞:君子豹変す。小人は面を革む。征けば凶。居りて貞なれば吉。

読み:君子は豹のように変わり、小人は顔つきを改めます。進めば凶ですが、留まって正しさを守れば吉となります。