六十四卦一覧
21
噬嗑
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易経第 21 卦

噬嗑

火雷噬嗑 · 噛み合わせを妨げるものを除く

噬嗑は、口の中に物が挟まり、噛み合わせを妨げている卦です。和らげるだけでは足りない時、明らかにし、適切に処置して、通り道を開きます。

本卦 · 卦辞 · 象伝 · 六爻 · 読卦

第21卦 噬嗑の物語図。毒を確かめる慎重な手。 毒を確かめる慎重な手

読卦への応用

第21卦 噬嗑が示すこと

噬嗑は、口の中に物が挟まり、噛み合わせを妨げている卦です。和らげるだけでは足りない時、明らかにし、適切に処置して、通り道を開きます。 噬嗑は、ものごとの間に挟まった障害を扱う卦です。軽い足かせで止める段階から、毒を含むもの、硬いもの、最後に耳を塞ぐほどの重い段階まであります。厳しさは早く、明るく、過不足なく用います。

  • 第21卦 噬嗑は、日々の選択とふるまいに戻しながら、「噛み合わせを妨げるものを除く」というテーマを読む卦です。
  • 卦辞、象伝、上下の八卦を合わせて見て、場全体の形を先に受けとめます。
  • 変爻がある時は、本卦から之卦へ急がず、動いている爻の声を中心に読みます。

この卦が現れる時

  1. 場の形を静かに見直す時です。 噬嗑は、口の中に物が挟まり、噛み合わせを妨げている卦です。和らげるだけでは足りない時、明らかにし、適切に処置して、通り道を開きます。
  2. すぐ結論にせず、応じ方を整えます。 噬嗑は、何が起きるかを決めつけるためではなく、いまの態度、間合い、次の一手を澄ませるために現れます。
  3. 変爻がある時は重みがそこに集まります。 6 または 9 の爻は、すでに動き始めている場所です。本卦を読んだうえで、その爻を確かめ、最後に之卦を変化の向きとして添えます。

この卦をどう活かすか

人との関わり

噬嗑は、相手を動かす読みではなく、関係の中で自分がどの姿勢を保つかを照らします。近づく、待つ、支える、境を置くなど、卦の調子に合う距離を選びます。

仕事と決定

まず本卦の形から、急ぐべき所と整えるべき所を分けます。変爻があるなら、そこを実務上の焦点とし、之卦は確定した結果ではなく次に開く気配として扱います。

内面の稽古

噬嗑は、外の出来事だけでなく、心の癖、待ち方、言葉の選び方を映します。読卦を一つの小さな実践へ戻すことで、卦は日常の稽古になります。

文脈とつまずきやすい所

  • 第21卦 噬嗑を、必ずこうなるという告げごととして扱わないこと。卦は場の形と応じ方を示します。
  • 変爻を飛ばして之卦だけで結論にしないこと。動いている爻が、読卦のもっとも具体的な手がかりです。
  • 都合のよい一文だけを抜き出さず、卦辞、象伝、六爻、上下の八卦を同じ場の中で読み合わせること。

第 21 卦を文脈の中で読む

第 21 卦 よくある確認

第21卦 噬嗑は何を意味しますか。

「噛み合わせを妨げるものを除く」を手がかりに、いまの場の形とふるまいの調子を読みます。噬嗑は結論を急がせる卦ではなく、まず本卦の働きを落ち着いて見るための入口です。

噬嗑に変爻がある時はどう読みますか。

本卦を先に読み、次に変爻の本文を確かめます。複数の変爻がある場合も、急いで一つにまとめず、どの位置で何が動いているかを見てから之卦を添えます。

噬嗑の之卦は未来を表しますか。

之卦は決まった未来ではありません。変爻が動いた時に開く方向や、場の移り方を示す補助の卦として読みます。

本文

卦辞と象伝

卦辞

卦辞:噬嗑。亨。獄を用うるに利ろし。

読み:噬嗑は通ります。争いや障害を曖昧にせず、法に照らして扱うことに利があります。厳しさは通路を回復するためにあります。

象伝

象伝:雷電、噬嗑。先王以て罰を明らかにし法を敕(ととの)う。

読み:雷と電がともに起こり、明るさと衝撃があります。古の王は罰を明らかにし、法を整えて、人々が迷わないようにしました。

読卦の要点

卦の働き

噬嗑は、ものごとの間に挟まった障害を扱う卦です。軽い足かせで止める段階から、毒を含むもの、硬いもの、最後に耳を塞ぐほどの重い段階まであります。厳しさは早く、明るく、過不足なく用います。

上下の八卦

下卦は震、上卦は離です。内には雷の動き、外には火の明るさがあります。動きと明察が合わさり、隠れた障害を噛み砕きます。

上卦:離(火) 明らかに照らすこと
下卦:震(雷) 動き出す力

物語図

物語では、市の秤が少しずつ狂い、誰も正面から言いません。若い役人は秤を広場へ出し、罰を誇らず、重さを明らかにして市を戻します。

第1図 噛み合わせを妨げる硬い粒
第2図 雷と火が照らす広場
第3図 狂った秤を見つめる役人
第4図 毒を確かめる慎重な手
第5図 金の矢で示される基準
第6図 重すぎた首木の戒め

この物語図が合う理由

噬嗑の物語図は、怒りではなく、噛み合わせを戻す処置を描きます。足かせ、硬い肉、金矢、首木の場面が、処置の重さを段階づけます。

六爻

爻は下から上へ読みます。変爻がある読卦では、その本文を本卦の中で読み、必要に応じて之卦との関係を見ます。

初九 陽爻

爻辞:校を履きて趾を滅す。咎なし。

読み:足かせで足先が隠れます。早い段階で止められるので、大きな咎にはなりません。

六二 陰爻

爻辞:膚を噬みて鼻を滅す。咎なし。

読み:柔らかいところを噛みますが、勢い余って鼻まで沈みます。強く処置しても、ここでは咎なしです。

六三 陰爻

爻辞:腊肉を噬みて毒に遇う。小しく吝、咎なし。

読み:干し肉を噛んで毒に遇います。少し惜しむべきことはありますが、障害を見つけたので咎はありません。

九四 陽爻

爻辞:乾胏を噬み、金矢を得る。艱貞に利ろし。吉。

読み:硬い肉を噛み、金の矢を得ます。困難の中で正しさを守れば利があり、吉です。

六五 陰爻

爻辞:乾肉を噬み、黄金を得る。貞厲、咎なし。

読み:乾いた肉を噛み、黄金を得ます。正しくても危うさはありますが、咎はありません。

上九 陽爻

爻辞:校を何(にな)いて耳を滅す。凶。

読み:首木を負い、耳まで塞がれています。戒めを聞かないまま重くなった段階で、凶です。