易経第 40 卦
解
雷水解 · 結びをほどき早く整える
解は、雷雨が起こり、滞っていたものがほどける卦です。困難の後に緩みが来ますが、ただ弛むのではなく、過ちを赦し、必要な処置は早くします。
本卦 · 卦辞 · 象伝 · 六爻 · 読卦
ほどけていく縄の結び目
読卦への応用
第40卦 解が示すこと
解は、雷雨が起こり、滞っていたものがほどける卦です。困難の後に緩みが来ますが、ただ弛むのではなく、過ちを赦し、必要な処置は早くします。 解は、束縛が解ける、問題がほどける、緊張が収まる時の卦です。狐を得る、荷を負って車に乗る、拇を解く、隼を射る場面があります。読卦では、解けた後に何を早く整え、何を赦すかを見ます。
- 第40卦 解は、日々の選択とふるまいに戻しながら、「結びをほどき早く整える」というテーマを読む卦です。
- 卦辞、象伝、上下の八卦を合わせて見て、場全体の形を先に受けとめます。
- 変爻がある時は、本卦から之卦へ急がず、動いている爻の声を中心に読みます。
この卦が現れる時
- 場の形を静かに見直す時です。 解は、雷雨が起こり、滞っていたものがほどける卦です。困難の後に緩みが来ますが、ただ弛むのではなく、過ちを赦し、必要な処置は早くします。
- すぐ結論にせず、応じ方を整えます。 解は、何が起きるかを決めつけるためではなく、いまの態度、間合い、次の一手を澄ませるために現れます。
- 変爻がある時は重みがそこに集まります。 6 または 9 の爻は、すでに動き始めている場所です。本卦を読んだうえで、その爻を確かめ、最後に之卦を変化の向きとして添えます。
この卦をどう活かすか
人との関わり
解は、相手を動かす読みではなく、関係の中で自分がどの姿勢を保つかを照らします。近づく、待つ、支える、境を置くなど、卦の調子に合う距離を選びます。
仕事と決定
まず本卦の形から、急ぐべき所と整えるべき所を分けます。変爻があるなら、そこを実務上の焦点とし、之卦は確定した結果ではなく次に開く気配として扱います。
内面の稽古
解は、外の出来事だけでなく、心の癖、待ち方、言葉の選び方を映します。読卦を一つの小さな実践へ戻すことで、卦は日常の稽古になります。
文脈とつまずきやすい所
- 第40卦 解を、必ずこうなるという告げごととして扱わないこと。卦は場の形と応じ方を示します。
- 変爻を飛ばして之卦だけで結論にしないこと。動いている爻が、読卦のもっとも具体的な手がかりです。
- 都合のよい一文だけを抜き出さず、卦辞、象伝、六爻、上下の八卦を同じ場の中で読み合わせること。
第 40 卦を文脈の中で読む
第 40 卦 よくある確認
第40卦 解は何を意味しますか。
「結びをほどき早く整える」を手がかりに、いまの場の形とふるまいの調子を読みます。解は結論を急がせる卦ではなく、まず本卦の働きを落ち着いて見るための入口です。
解に変爻がある時はどう読みますか。
本卦を先に読み、次に変爻の本文を確かめます。複数の変爻がある場合も、急いで一つにまとめず、どの位置で何が動いているかを見てから之卦を添えます。
解の之卦は未来を表しますか。
之卦は決まった未来ではありません。変爻が動いた時に開く方向や、場の移り方を示す補助の卦として読みます。
本文
卦辞と象伝
卦辞
卦辞:解。西南に利ろし。往くところなければ、それ来復して吉。往くところあれば、夙くすれば吉。
読み:解は、西南に利があります。行くところがなければ帰り復って吉です。行くところがあるなら、早くすれば吉です。
象伝
象伝:雷雨作る、解。君子以て過ちを赦し罪を宥す。
読み:雷雨が起こります。君子はこれを見て、過ちを赦し、罪をゆるめます。緊張がほどける時、罰よりも解き放つ知恵を用います。
読卦の要点
卦の働き
解は、束縛が解ける、問題がほどける、緊張が収まる時の卦です。狐を得る、荷を負って車に乗る、拇を解く、隼を射る場面があります。読卦では、解けた後に何を早く整え、何を赦すかを見ます。
上下の八卦
下卦は坎、上卦は震です。内には水の険、外には雷の動きがあります。険の上に動きが起こり、溜まったものが解け始めます。
物語図
物語では、長い雨の後、山道の結び目がほどけます。村人は狐を追い、荷を下ろし、城壁の隼を射て、ようやく閉じていた道を開きます。
この物語図が合う理由
解の物語図は、雷雨とほどける縄を通して、困難の後の解放を描きます。狐、黄矢、重荷、拇、隼が、何を赦し、何を取り除くかを見せます。
六爻
爻は下から上へ読みます。変爻がある読卦では、その本文を本卦の中で読み、必要に応じて之卦との関係を見ます。
爻辞:咎なし。
読み:咎はありません。解け始めに余計な責めを置かず、静かにほどきます。
爻辞:田して三狐を獲、黄矢を得。貞吉。
読み:狩りをして三匹の狐を獲、黄い矢を得ます。正しければ吉です。隠れたものを取り除きます。
爻辞:負い且つ乗る。寇の至るを致す。貞なれども吝。
読み:荷を負いながら車に乗ります。盗賊の来ることを招きます。正しくても吝です。身分や役目の釣り合いを失っています。
爻辞:而の拇を解く。朋至りて孚あり。
読み:あなたの拇を解きます。朋が至り、誠があります。小さな縛りをほどくと、助けが来ます。
爻辞:君子維れ解くあり。吉。小人に孚あり。
読み:君子には解くことがあります。吉です。小人にもその誠が伝わります。
爻辞:公用て隼を高墉の上に射る。これを獲て利ろしからざるなし。
読み:公が高い墉の上の隼を射ます。これを獲て、利のないところはありません。残った害を的確に除きます。