易経第 27 卦
頤
山雷頤 · 養うものと言葉を選ぶ
頤は、口と養いの卦です。食べ物だけではなく、言葉、情報、関係、習慣も人を養います。何を求め、何で自分と人を養っているかを観ます。
本卦 · 卦辞 · 象伝 · 六爻 · 読卦
大きな川を前にした食卓
読卦への応用
第27卦 頤が示すこと
頤は、口と養いの卦です。食べ物だけではなく、言葉、情報、関係、習慣も人を養います。何を求め、何で自分と人を養っているかを観ます。 頤は、養いの卦です。人に頼りすぎる養い、自分の本来の力を捨てる養い、虎のように集中した養い、根本から人を養う力が分かれます。読卦では、欲しているものが本当に徳を養うかを見ます。
- 第27卦 頤は、日々の選択とふるまいに戻しながら、「養うものと言葉を選ぶ」というテーマを読む卦です。
- 卦辞、象伝、上下の八卦を合わせて見て、場全体の形を先に受けとめます。
- 変爻がある時は、本卦から之卦へ急がず、動いている爻の声を中心に読みます。
この卦が現れる時
- 場の形を静かに見直す時です。 頤は、口と養いの卦です。食べ物だけではなく、言葉、情報、関係、習慣も人を養います。何を求め、何で自分と人を養っているかを観ます。
- すぐ結論にせず、応じ方を整えます。 頤は、何が起きるかを決めつけるためではなく、いまの態度、間合い、次の一手を澄ませるために現れます。
- 変爻がある時は重みがそこに集まります。 6 または 9 の爻は、すでに動き始めている場所です。本卦を読んだうえで、その爻を確かめ、最後に之卦を変化の向きとして添えます。
この卦をどう活かすか
人との関わり
頤は、相手を動かす読みではなく、関係の中で自分がどの姿勢を保つかを照らします。近づく、待つ、支える、境を置くなど、卦の調子に合う距離を選びます。
仕事と決定
まず本卦の形から、急ぐべき所と整えるべき所を分けます。変爻があるなら、そこを実務上の焦点とし、之卦は確定した結果ではなく次に開く気配として扱います。
内面の稽古
頤は、外の出来事だけでなく、心の癖、待ち方、言葉の選び方を映します。読卦を一つの小さな実践へ戻すことで、卦は日常の稽古になります。
文脈とつまずきやすい所
- 第27卦 頤を、必ずこうなるという告げごととして扱わないこと。卦は場の形と応じ方を示します。
- 変爻を飛ばして之卦だけで結論にしないこと。動いている爻が、読卦のもっとも具体的な手がかりです。
- 都合のよい一文だけを抜き出さず、卦辞、象伝、六爻、上下の八卦を同じ場の中で読み合わせること。
第 27 卦を文脈の中で読む
第 27 卦 よくある確認
第27卦 頤は何を意味しますか。
「養うものと言葉を選ぶ」を手がかりに、いまの場の形とふるまいの調子を読みます。頤は結論を急がせる卦ではなく、まず本卦の働きを落ち着いて見るための入口です。
頤に変爻がある時はどう読みますか。
本卦を先に読み、次に変爻の本文を確かめます。複数の変爻がある場合も、急いで一つにまとめず、どの位置で何が動いているかを見てから之卦を添えます。
頤の之卦は未来を表しますか。
之卦は決まった未来ではありません。変爻が動いた時に開く方向や、場の移り方を示す補助の卦として読みます。
本文
卦辞と象伝
卦辞
卦辞:頤。貞吉。頤を観、自ら口実を求む。
読み:頤は、正しければ吉です。養い方を観て、自分が何を口に求めているかを見ます。
象伝
象伝:山下に雷あり、頤。君子以て言語を慎み、飲食を節す。
読み:山の下に雷があります。君子はこれを見て、言葉を慎み、飲食を節します。口から入るもの、口から出るものの両方を整えます。
読卦の要点
卦の働き
頤は、養いの卦です。人に頼りすぎる養い、自分の本来の力を捨てる養い、虎のように集中した養い、根本から人を養う力が分かれます。読卦では、欲しているものが本当に徳を養うかを見ます。
上下の八卦
下卦は震、上卦は艮です。内には雷の動き、外には山の止まりがあります。内側の欲求を、外の節度が受け止めます。
物語図
物語では、山寺の台所で若い僧が米を量ります。彼は腹を満たすこと、言葉を選ぶこと、誰を養うかが一つの修養であると知っていきます。
この物語図が合う理由
頤の物語図は、口、食卓、台所、虎のまなざしを通して養いの質を描きます。自分の霊亀を捨てないこと、節することが、六爻の読みを支えます。
六爻
爻は下から上へ読みます。変爻がある読卦では、その本文を本卦の中で読み、必要に応じて之卦との関係を見ます。
爻辞:爾の霊亀を舎て、我を観て頤を朶る。凶。
読み:自分の霊亀を捨て、人の口元をうらやんで頤(あご)を垂らしています。内にある養いを忘れるので凶です。
爻辞:顛頤。経に拂る。丘に于いて頤を求む。征けば凶。
読み:養いの向きが逆さになっています。筋に背き、丘の上へ求めて進めば凶です。
爻辞:頤に拂る。貞凶。十年用うる勿れ。利ろしきところなし。
読み:養いの道に背いています。正しいと思っても凶で、長く用いるべきではありません。利はありません。
爻辞:顛頤。吉。虎視眈眈、その欲逐逐たり。咎なし。
読み:養いの向きは逆に見えても、ここでは吉です。虎のように集中し、欲も筋を追っているなら咎はありません。
爻辞:経に拂る。居貞吉。大川を渉るべからず。
読み:常の筋には背いていますが、正しく居れば吉です。ただし大きな川を渡る時ではありません。
爻辞:由頤。厲けれども吉。大川を渉るに利ろし。
読み:養いの源となります。危うさはありますが吉です。大きな川を渡るにも利があります。